2026年以降の動向に関する考察
「金利のある世界」への移行が進むなか、
融資環境の変化が市場に与える潜在的インパクトを読み解く。
2026年2月現在、政策金利は0.75%に据え置かれていますが、市場では年内に1.00〜1.25%程度まで引き上げられるシナリオが有力視されています。ただし、次回の利上げ時期については経済指標を見極める慎重な姿勢も根強く、不透明な状況が続いています。
| 主要指標 | 2025年11月以前 | 2026年2月現在 |
|---|---|---|
| 政策金利 | 0.25% – 0.5% | 0.75%(据置中) |
| 10年物国債利回り | 1.6% – 1.9% | 2.2% – 2.3% |
参考:各行発表の店頭金利・優遇後金利を基に再構成
10年固定金利はメガバンクを中心に2%台後半が目立つようになっていますが、ネット銀行等では依然として2.0〜2.2%前後の水準を維持しているケースもあり、金融機関の選別が重要となっています。金利が1%上昇すると借入可能額は10〜15%程度減少すると言われますが、元々の低金利水準からの急騰はそれ以上の圧縮要因となる場合もあり、注意が必要です。
フラット35などは機構債の利率との関係で実質的な逆ザヤ状態にあると見られますが、今後長期金利が3%を伺う展開となれば、こうした緩和措置の持続可能性が焦点となります。
一部の銀行において短プラの引き上げが実施され、多くの利用者の返済額が夏以降に上昇する可能性が高まっています。「5年・125%ルール」がある場合でも、支払利息が増大し元金の減りが極端に鈍化するリスクを考慮しておく必要があります。
金利の上昇幅によっては、返済額がすべて利息に充当され元金が減らない「未払利息」が発生する懸念もあります。これは将来的な残債負担を増大させる時限爆弾となり得ます。
融資残高が歴史的高水準にあるなか、金融当局による管理強化の動きが強まっています。投資用ローンにおいてLTVを抑え、ストレス金利設定を厳しくする傾向は、特に地方銀行や一部の金融機関で進行中の大きな変化と言えます。
需要の底堅さとインフレ耐性が期待される領域。
逆ざやリスクに伴う価格調整が懸念される領域。

